【大学】国公立「チャンスは1回、彼を知り己を知れば百戦殆からず」

日本の大学の入学試験制度はとても複雑ですよね。

今日は「留学生対象の大学入試の種類」と「国公立、目標校の選択」について紹介します。

【大学入試の種類】

 留学生が受ける可能性がある日本の大学入試の種類には「私費外国人留学生入試」「一般入試」、「推薦入試」の大きく3つがあります。

【私費外国人留学生入試】

これが最も一般的で、日本留学生入試(EJU)の結果を使う選抜方法です。外国籍の、「留学」ビザを保有する方が対象です。留学生と日本人学生の入試の最大の違いは、留学生の場合、ほとんどのケースで「面接」が必須です。

 【一般入試】

 一般入試というのは、日本人対象の選抜方法で、“学力一発勝負”です。一般に日本で大学入試、という場合、一番メインの選抜方法になります。多くの日本人学生が一般入試を受験します。基本的な試験科目は国語・数学・英語などの主要科目の筆記試験またはマーク試験です。高校で学習した知識を入試で問われることになります。しかし留学生が日本人学生と同じ「一般入試」を受けるという可能性もあります。例えば私費外国人留学生入試枠を設けていない大学や学部もあり(有名なところでは早稲田大学の商学部など)、その場合は留学生も一般入試を受験することになります。

【推薦入試】

 推薦入試というのは、一般入試より前に行われる“人柄重視”の受験方法です。エール学園の場合は、一定以上の条件をクリアした推薦入試制度利用希望者に対し、特定の私立大学との間で、指定校推薦制度を実施しています。エール学園からの推薦がないと受験資格は得られませんし、在籍状況・出席率・成績・教職員の評価など出身校(エール学園)の評定、書類審査、面接、小論文によって、受験生を総合的に評価する選抜方法になります。

*エール学園の指定校推薦制度を実施している大学、条件は毎年変わります。詳細については、入学後の学校からの案内を待ち、よく確認してください。

それではここからは、私立大学と国公立大学の違いを見ていきましょう。

【私立大学の受験】

 私大の入試は2月の上旬がピークになります。留学生入試もEJUを利用し出願することができ、面接があります。 場合によってはさらに個別試験(二次試験)がある場合もあります。

 私大の特徴は、試験日が重ならない限り“何校でも併願が可能“であることです。時間管理という意味では、私立大学出願の方がもっと柔軟と言えるでしょう。しかしながら併願する場合も、受験計画をしっかりと練るようにしましょう。受験料や交通費の負担も視野に入れて考えましょう。

【国立大学の受験】

 国公立の場合、基本的に第一次試験と個別試験(第二次試験)があります。留学生にとっての第一次試験は、ほとんどの場合、EJUを利用するやり方です。そして面接もあります。また、これが国立大学の最大の特徴ですが、個別試験(二次試験)は各大学とも、統一してほぼ同じ日に行い、各大学間で募集人員を分割する方法で実施しています。各大学には、2月の上旬に出願をします。つまり、国立大学を受験する時は1校しか受けるチャンスがなく、自分の学力をどう判断し、どの大学に出願するのかが重要なのです。高望みせず、自分の学力を見極め、志望校を設定するのが重要です。

国公立を目指す留学生の皆さん、「滑り止め」として私立大学を受験し、2月~3月までモチベーションを引き続きキープし、目標の国公立大学に入れるよう最後まで頑張りましょう!

Follow me!

前の記事

華道(生け花)

次の記事

七夕(7月7日)