- English
- 日本語
- 한국어
- Tiếng Việt
- 简体中文
- 繁體中文
おもちゃを使った日本の伝統遊び
みなさんは子供の頃、どんな遊びを楽しんでいましたか。今の多くの子供たちがよくスマートフォンで遊んだりして、外の世界との触れ合いや友達との交流が減り、子育ての課題となっています。そもそも伝承遊びは子どもたちの様々な力が育まれる効果があると言われますが、子供に対する伝統的な価値を無視される傾向がある今こそ、伝承遊びを通して、その魅力を振り返りましょう。
伝承遊びとは、昔から子どもたちに親しまれ伝えられてきた遊びのことです。それぞれの国には特色ある伝統的な遊びがあって、海外から伝わったものもあれば、その国の文化や人の生活習慣を模倣する独自の遊びもあります。
では、さっそく日本ではどんな伝承遊びに人気があるのか、見てみましょう。
日本の伝承遊びはおもちゃ又は何らかの道具を使った遊びと、身体を使った遊びの2つに分けられます。今日はおもちゃを使った日本の代表的な伝統遊びをご紹介します。
独楽(コマ)回し
コマ回しは、コマを回転させてそれを眺める遊びです。この遊びは「お金が回る」という縁起のいいものとしてお正月に遊ぶようになったようです。コマの回る音が悪霊(あくりょう)を追い払うとか、遊ぶ子供が強い子になって欲しいという願いも込められています。この遊びは中国から伝わったと言われていますが、ベトナムの田舎の子供たちにも親しまれているそうです。
お手玉
お手玉は小豆などの小さい豆が入ったいくつかの袋(お手玉)を投げ上げしたり、受け取り拾う、を繰り返す日本の昔の遊びです。
裁縫(さいほう)や正座などの行儀作法も一緒に学べるため、昔から女の子にとても好まれました。また、この遊びには礼儀や作法を祖母から孫娘へ代々受け継ぐという意味があるそうです。聖徳太子(しょうとくたいし)も遊びましたよ!
けん玉
けん玉も日本のお正月の定番遊びの一つです。
けん玉協会まであり、現在、ただ昔の子供向けの遊びという枠を超え、スポーツとして楽しむ人も多いです。
しかも、リハビリ専用のけん玉が開発され、高齢者の痴呆症(ちほうしょう)防止のためにも役立つ大事な存在になっています。
けん玉は、日本だけでなく、世界中で古くから親しまれているそうです。
かるた
これはポルトガルから伝わった遊びです。
百人一首を用いた「百人一首かるた」と、いろは歌を用いた「いろはかるた」に分けられます。
16世紀の半ば頃から日本とポルトガルの交流が始まり、その時に日本人は初めて硬い紙で作られた「かるた」を知って、自分の国の文化に受け入れたと言われています。
福笑い(ふくわらい)
福笑いは「おたふく」や「おかめ」と呼ばれるお面の顔の輪郭(りんかく)だけが描かれた紙の上に、切り抜かれた目や鼻、口、眉毛を乗せていくというお正月の定番遊びです。
遊ぶ人は目隠しをした状態で、顔のパーツがどこかを予想しながら置いていくため、変な顔になることが多いです。
みなさんは「笑う門には福来る」(わらうかどにはふくきたる)ということわざを聞いたことがありますか。
いつも笑っている人の家には、自然に福が訪れるという意味があります。変な顔になって家族みんなで大笑いをした瞬間、福がやって来ますね。
道具やおもちゃを使った遊びの他、身体を使ったたくさんの遊びも楽しめます。みなさんの国では、かくれんぼや鬼ごっこなどの集団で楽しむ伝承遊びがありますか。それらを通して、社会性やコミュニケーション能力など、子どもたちのいろいろな力が伸びる効果があると、昔から信じられています。
今コロナ感染拡大が強くて人との接触がまだ危ないため、おうちでおもちゃを使った日本の伝承遊びを体験してみませんか。おもちゃならお店で買えるし、手作りの動画を見て自分でも作れるので、ぜひやってみてくださいね。(^^)