【大学】EJUとその対策② (暗記型科目)
暗記型の科目(「日本語」や「EJU総合科目」)は以下の 2つの学習方法 を実践しましょう。
【学習方法】
・反復練習
「暗記型」科目の勉強のコツは、短い時間で良いので必ず毎日学習時間を確保しましょう。
毎日「覚える」→「記憶を確認する」→「記憶を確定する」の反復作業が必要です。
・リンクして覚える
「ノートの取り方(アウトプットを意識して)」でも紹介しましたが、新しい情報をインプットする時に、やみくもに覚えるだけでなく、できるだけ脳への刺激を心がけ、暗記する習慣をつけましょう。そのためには「ついで勉強」が一番です!
【日本語】
例えば 新しい漢字 「善」 を学習します。
①辞書をひき、母国語で意味を理解し、音読み・訓読みを覚えます。(❶【音】ぜん/【訓】よい)
②その漢字を使った単語は?(❷偽善、善悪、善良)
③作文もしてみましょう。(❸彼は善良な人だ)
→そうすると、作文力もつく
→抽象的な難易度の高い字や単語も覚えやすい
④さらにできるなら、対義語(反対の意味の字や単語)、類義語(似ている意味の字や単語)なども調べて、文を作ってみましょう。(❹【対義語】善⇔悪、【対義語の熟語】善良⇔邪悪)
これは「文法の構文」や「副詞」などの学習時にも応用できます。
例えば 副詞 「とうとう」 を学習します。
❶意味(用法):一つの出来事に対して長い時間をかけてずっと待って、最終的なある時点での気持ちを表す時に使います。良い状況でも悪い状況でも使用可能。
❸作文:「長年の夢がかなって、とうとう俳優として役をもらった(嬉しい気持ち)」
「彼からの連絡をずっと待っていたけれど、返事はとうとう来なかった(悲しい気持ち)」
「伯父は何か月か闘病して、一時は回復の兆しを見せていたが、昨夜になってとうとう息を引き取った。(残念な気持ち)」
❹類義語:やっと、ついに、いよいよ
いろいろなパターンがありますね。一つの事を勉強する時、ついでに関連することを勉強してみましょう。
【EJU総合科目】
EJU総合科目の内容は、「社会学」(日本/世界についての政治/経済/地理/歴史 が全部混ざっている内容)に当てはまります。
EJU対策のテキストが出版されているので、「日本語版」で直接勉強するのが良いでしょう。
わからない部分はインターネットで検索し、母国語でも理解をしましょう。
例えば アメリカ・ルーズベルト大統領のニューデール政策 を学習します。
❶内容:
ニューデール政策とは、ルーズベルト大統領が1929年の世界恐慌に直面したアメリカが経済を回復させるために取った、さまざま政策を指します。自由放任主義的な経済政策から政府主導の市場統制への転換で、政府の権限を強化するさまざまな規制や保護政策の実施を行いました。
1933年「グラス・スティーガル法(銀行の安定経営のため、銀行と証券との分離)」
1935年「ワグナー法(労働者のストライキ権を保証し、待遇の向上を図る)」
その他、農作物の生産量や価格管理、公共事業の着手など
❸これにより、後世のアメリカにどのような影響を与えたか?
❹ついでに調べよう!
―アメリカの大都市のそれぞれの位置は? 産業の特色は? 気候は?
―1930年代、世界での他の出来事は?
1929年の世界大恐慌が資本主義世界の全域に波及、1930年代にはその打開を目指す軍国主義、ファシズムが台頭した。(例:1931年に満州事変、ナチスの侵略など)
【まとめ】
このように複数を関連付けて覚えると、一つの事柄を忘れても、他の事柄とリンクして記憶をたどることができ、テストの時に思いだしやすいです。
「暗記型」の科目は、比較的に短期間で点数が上がりやすいです。
総合科目は、エール学園に入学後、全力で取り組めば遅くありません。
そのためにも、まずは高い日本語力を身につけることを目標にしましょう。
他の科目の学習方法についても、ブログで紹介していきます。