華道(生け花)

「華道」は「生け花」という呼び方で知られる日本の伝統文化です。

華道は6世紀から始まり、当初中国から伝わった仏教伝来による仏に花を供える風習(仏前供花)が根付いたものと言われています。

そして、花が決められた法則に従って、より美しく見せようとする意識をもって生けられるようになったのは、室町時代からです。日本における華道の起源はこの時代だと言えます。

華道では、花を飾ることを「花を生ける」と言い、自然にある草木がそのまま命を生きる(=全うする)という意味です。

四季がはっきりしている日本列島では、それぞれの季節に美しい花があります。そのような環境の中で、人々は花を観賞する感性を磨いてきました。

現在、華道には様々な流派があり、花を飾る時にそれぞれ「花に対する生け方」や「華道に対する考え方」が異なります。

下記で、華道の大きな3つの流派をご紹介します。

■いけのぼう(池坊):最も古い流派であり、「池坊の歴史は生け花の歴史」とも言われます。

この派の特徴は、自然のあるがままの姿を生かすということです。

この流派には3つのスタイル(技法)があります。

立花(りっか):室町時代に生まれた最も古い技法で、山や川など大自然の風景を草木により表現する技法です。

生花(しょうか):江戸時代に確立し、3種類までの花を用いて草木が生きる力の強さを表現する技法です。

・自由花(じゆうか):名前の通り、自由なスタイルで生ける技法です。

この流派では、基礎をしっかり学び、伝統的な生け方からのアレンジを学べます。

■おはらりゅう(小原流)

明治時代から始まりました。当時西洋の珍しい花もたくさん輸入されてきたのを用い、池坊から独立し流派を起こしたのがきっかけです。

この流派の「盛花」のスタイルは、日本の花材を使う日本古来の華道のスタイルと違い、西洋の花も使います。また、「盛花」を基礎に現代空間にふさわしい生け花が生み出されてきたのです。

■そうげつりゅう(草月流)

この流派は1927年に始まった比較的新しい流派です。

草月流の特徴は形式にとらわれず、とにかく自由であるということです。

草月流の歴史は浅いですが、「池坊」「小原流」と並んで三大流派と呼ばれており、華道の代表的な流派のひとつです。

他にはえんしゅう(遠州)、こりゅう(古流)、さがごりゅう(嵯峨御流)、みしょうりゅう(未生流)とりゅうせいは(龍生派)という流派があります。

華道の海外進出

華道は、日本国内だけでなく、大きな広がりを見せ、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカと世界各地の人々に愛されています。特に女性や子供に人気があり、華道教室へ行く人数がどんどん増えていきます。

なぜ、華道は世界中に愛されているでしょうか。

明治時代以降、華道の小原流の誕生とともに、西洋の草花が日本にたくさん輸入されるようになりました。そして、花の生け方も西洋風の建築様式やインテリアに合うようなスタイルが考案されました。それは「盛花」スタイルです。こうして、西洋文化と調和できることも華道が注目される要素の一つになりました。華道の芸術性が海外で認知され始めたのです。

また、日本伝統の華道といえば、日本らしい道具や花材を使うことを思い浮かべますが、それらのものが手に入りづらい海外の親日家にとっては、自分の国のライススタイルに調和できる生け花は素晴らしい文化だと言えるでしょう。

華道学習の効果

生け花を学ぶことで、感性が養われます。

まず、花材を生ける際に、集中力や観察力が必要です。生け花とは、小さな花器に自然を表現することです。集中力が必要になるので、花材をよく見て、適材適所を見定めないと、乱暴な生け方になります。

決断力も必要です。特に花材をどこで切るかという決断です。生け花では、花材の高さを測ってから切ります。また、どの花材を選ぶか、どの種類と組み合わせるか決断しなければなりません。

また、花を生ける際、最初から仕上がりまでのプロセスをイメージしながら、生けます。流派によって、自分の個性も取り入れ、独自の生け花を構成させることで、創造性が養成されるのです。

生け花も心に作用すると言われます。花と木々といった自然と出会う瞬間は花の香りや美しさを感じて、心が元気になり、癒されることでしょう。

また、生け花を通して、自然への尊重、鑑賞する人への配慮を大切にする感覚が芽生えます。

感性を磨き、自然からの恵みに感謝することで、考え方はいつも積極的な方向に向かうようになり、人生が変わっていくでしょう。

あなたも華道(生け花)を学んでみませんか。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です