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日本のお正月
今日は12月15日で、あと半月でお正月を迎えます。
皆さんのお国ではお正月になると、どんな活動や行事がありますか。
今回の記事では、お正月の前に日本人がどんな準備をするかまたはどんな行事をするかご紹介します。
日本は1月1日(西暦)にお正月を迎えます。国の文化が色濃く表れる日本のお正月にはたくさんの独自の風習があります。みなさんは日本のお正月についてどんな体験をしましたか。
まず、「お正月の準備」についてご紹介します。
・大掃除~1年の汚れを取る
お正月の神様を迎えるために、家の中をきれいにします。
年末に家の中の全ての物を普段より丁寧に隅々まで掃除するので、「大掃除」と呼びます。
家だけでなく、神社や会社や学校などでも、新たな気持ちで新年を迎えるために、1年の汚れを落とします。
・門松(かどまつ)~神様の降りる目印
門松は、新年に年神様が下りてくる時の目印です。松は神が宿る木で、竹が長寿を招く縁起の良いものだと言われています。それを玄関前の左右に飾ります。
28日か30日に飾るのが良いそうです。29日は日本語では「二重の苦しみ」という意味があり、「苦立て」といって、お正月の前日である31日に飾るのは「一夜飾り」といって、神様に失礼なので、避けるべきだと言われます。
・しめ飾り~清浄・神聖の印
しめ飾りはウラジロ(不老長寿)やユズリハ(子孫繁栄)、ダイダイ(家運隆盛)など、縁起のよい植物から作られる飾り物です。
しめ飾りは神様を迎える清浄な場所を示しますが、玄関のドアに飾ることで魔除けの役割があります。
・鏡餅(かがみもち)
家にお迎えした神様の居場所として、鏡餅が飾られます。
なぜ、他の食べ物ではなく、餅なのでしょうか。それは、昔から「餅」は神様に捧げる神聖な食べ物だからです。
台の上に大小2つの丸い餅を重ねたもので、一つは月(陰)、もう一つは日(陽)を表し、めでたく年を重ねるという意味があります。
鏡餅も門松同様、29日、31日を避けて飾ります。
・年賀状
年賀状は新年の挨拶と一年間の感謝の気持ちを伝えるはがきのことです。友人や親戚のほか、仕事関係のお世話になった人に送ることが一般的です。年賀状は元旦に相手に届くように12月中に送ることになります。
・ おせち料理
おせち料理は1月1日から3日間で食べる祝いの料理です。箱に焼き物、煮物、酢の物などを盛り付けます。自分で作る方も多いですが、最近、仕事が忙しいため、お店に注文することも一般的になっています。
はい。ここまでだいたいお正月の準備ができました。
次はお正月の過ごし方を見て行きましょう。
・年越しの行事
年越しそば
年越しそばは大晦日(12月31日)の定番料理です。細くて長くて切りやすいそばを食べると、「一年の苦労や災いを断ち切る」という意味もあるようです。
除夜の鐘
「冬を迎える12月〜行事や祝日」の記事にも紹介しましたが、除夜の鐘は12月31日の深夜0時を挟む時間帯に寺院で撞かれる鐘のことです。鐘の音の回数は108回です。108回は人間の煩悩(ぼんのう)の数を表すといわれています。仏教の教えに厳格に従うとするなら、108回のうち107回は旧年(12月31日)のうちに撞き、残りの1回を新年(1月1日)に撞くのが良いそうです。
・元旦の行事
初日の出~ご来光を眺める
明治時代以降、「初日の出」とともに年神様が降臨するとして、「初日の出」を拝むことが盛んになりました。それ以前の元旦は、年神様を迎えるために家族で過ごす風習でした。最近、人々は初日の出を拝む場所は見晴らしのよい山や海など様々ですが、特に高い山頂で迎える日の出を「ご来光」と言います。
初詣~新年の幸福を祈る
初詣(はつもうで)とは、年が明けてから初めて神社やお寺に行き、神様に挨拶と新しい1年の無事と幸福を祈ることです。お参りの時のお賽銭(さいせん・神様にあげるお金)は、縁起の良い5円玉(ご縁という意味)がいいと言われます。
お年玉~本来はお餅だった!
「お年玉」は、年神様に供えた餅を下ろし、子どもや目下の者に分け与えたのが始まりです。
年神様に供えた餅には年神様の御魂(みたま)が宿っており、これをいただくことで1年分の力を授かるとされていたのです。現在、お年玉は大人から子供に渡すお正月の小遣いになりました。色々な模様やキャラクターがついたポチ袋は、子供たちの大楽しみです。
おせち料理を味わう
準備できたおせち料理を1月1日から3日間で家族で食べます。特定の調理方法ですから、1週間前に準備しても美味しさが変わりません。
鏡開き~お正月の終わり
上記の鏡餅は神様がいる間に食べてはいけないことになっています。神様が帰った時にその鏡餅を食べることができます。それを「鏡開き」と言います。鏡開きは地方によって違いますが、一般的には1月11日または20日に行われています。また、刃物ではなく木槌(きづち)などで割ります。これでようやくお正月も終わるという気持ちになるのです。
みなさん、いかがでしたか。
日本のお正月の習わしの中で一番面白いのは何でしたか。
また、みなさんのお国では、お正月の時にどう過ごしますか。
エール学園はみなさんの素敵な1年を祈りしています。